縁無帽カルツーズ)” の例文
防寒用の縁無帽カルツーズを手にとると、書類を小腋にかかえて、売買登記をすませるために民事裁判所をさして出かけた。
大いに話しこんでお互いに近づきになるところであったが、そこへ髪の黒い連れの男が入って来て、縁無帽カルツーズを脱いでテーブルの上へ投げだすなり、黒い濃い髪の毛をがむしゃらに掻きたてた。
「ただ残念なことに麦が不作で、粉の出来がかんばしくのうて……。それはそうと、お前さま、どうしてそんなにお急ぎになるんで?」と彼女は、チチコフが縁無帽カルツーズを手に取ったのを見て、言った。