“饌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぜん42.1%
せん42.1%
5.3%
めし5.3%
5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おまえにもよろしく。場所が変わるから、持病の起こらぬように用心おしっておっしゃってよ」と「浪さん」はぜんを運べる老女を顧みつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
例の盧生ろせい邯鄲かんたんの夢——黄梁こうりょうせんの出来る間に五十年の栄華を夢みたという話なども、決して単なる偶話ではなく、私の所謂いわゆる第四次元の世界を覗き
神農像にささぐと、 学士はつみぬ蕗の薹。
文語詩稿 一百篇 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
と、ひどく礼を言った後で、きれいな着物一かさねてんぼうしと履物を添えてくれ、孔生が手足を洗い髪に櫛を入れて着更えをするのを待って、酒を出してめしをすすめた。
嬌娜 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
むちは獣類の名となつて、海豹ミチ・貉などの精霊に、つちは蛇・雷などの名となつた。モチもひよつとすると、霊代になるものだから、むち・いつ・うつの系統かも知れぬ。なども神名であらう。
若水の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)