“盧生”の読み方と例文
読み方割合
ろせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
盧生ろせいは、じれったそうに呂翁のことばを聞いていたが、相手が念を押すと共に、青年らしい顔をあげて、眼をかがやかせながら、こう云った。
黄粱夢 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
例の盧生ろせい邯鄲かんたんの夢——黄梁こうりょうせんの出来る間に五十年の栄華を夢みたという話なども、決して単なる偶話ではなく、私の所謂いわゆる第四次元の世界を覗き
支那の古伝説として日本に伝わっている「邯鄲夢枕物語かんたんゆめまくらものがたり」に……盧生ろせいが夢の五十年。実は粟飯一炊あわめしいっすいの間……とあるのは事実、何の不思議もない事である。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)