“海豹”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
あざらし76.5%
かいひょう8.8%
アザラシ5.9%
いるか2.9%
シール2.9%
ミチ2.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“海豹”を含む作品のジャンル比率
文学 > その他の諸文学 > その他のヨーロッパ文学23.5%
文学 > 文学 > 叢書 全集 選集9.5%
文学 > 英米文学 > 小説 物語3.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
僕はこの地方に十七年も来ていたが、いまだかつて海豹あざらしが老幼にかかわらず、そんな鳴き声をするのを聞いたためしはない。
まるで海豹あざらしの大軍が、乗るべき潮流を待って北海の浜にひなたぼっこをしているようである。何たる奇観! なんたる異象!
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ゆえにわが日本人民は、氷山雪屋のうちに住するエスキモーのごとく鯨油を飲み、海豹かいひょうの肉をくらい、寒気と戦わんがためにこの世に生活するものにあらず。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
その隙に、千代子は日頃の彼女からはどうしても想像することの出来ない、す早さで、廣介の腕をくぐり抜けると、恐しい勢で、海豹かいひょうの様に水中を跳ねて、真暗な彼方の岸へと逃れました。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
この前の日本文学の夕べのとき会ったノヴィコフ・プリヴォイの海豹アザラシひげの生えたおとなしいが強情な角顔が思い浮かんだ。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
しかし、室内を一巡して、ようやく水牛の角と海豹アザラシの附いた北方海賊ヴァイキング風の兜の前まで来ると、彼はかたわらの壁面にある、不釣合な空間に注いだ眼を返して、すぐその前の床から、一張の火術弩かじゅつどを拾い上げた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
蝋マッチが一箱、二インチほどの獣脂蝋燭が一つ、A・D・印のブライヤのパイプに長刻みのカヴェンデッシュ煙草を半オンスばかりつめた海豹いるか皮の煙草入れ、金鎖のついた銀時計、金貨で五ソヴリン、アルミニュウムの鉛筆さし、書附二三通
なにしろ、そのギャランテー・ボートに乗りこんでいるてあいは、夜中の太陽ミッドナイト・サンが北から出ようと南から出ようと、海豹シールが一と晩に百ぺんえようと、そんなことにはいっこう頓着しない。
南部の鼻曲り (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
むちは獣類の名となつて、海豹ミチ・貉などの精霊に、つちは蛇・雷などの名となつた。
若水の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)