“アザラシ”の漢字の書き方と例文
ひらがな:あざらし
語句割合
海豹100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ようやく水牛の角と海豹アザラシの附いた北方海賊ヴァイキング風の兜の前まで来ると、彼はかたわらの壁面にある、不釣合な空間に注いだ眼を返して、すぐその前の床から、一張の火術弩かじゅつどを拾い上げた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
この前の日本文学の夕べのとき会ったノヴィコフ・プリヴォイの海豹アザラシひげの生えたおとなしいが強情な角顔が思い浮かんだ。あの晩、プリヴォイ夫妻は伸子のすぐ左隣りに坐っていた。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)