“酒饌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅぜん33.3%
しゆせん33.3%
しゆぜん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また或日海鰱ぶり一尾を携え来って、抽斎におくり、帰途に再びわんことを約して去った。五百はために酒饌しゅぜんを設けようとしてすこぶる苦心した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
南洲其の免れざることを知り相共に鹿兒島にはしる。一日南洲、月照の宅をふ。此の夜月色清輝せいきなり。あらかじ酒饌しゆせんそなへ、舟を薩海にうかぶ、南洲及び平野次郎一僕と從ふ。
午は飯を饗し、夕は酒殽しゆかうを饗した。少壮者は往々夜宴の開かるるを待ち兼ねて、未の下刻頃より「もう日が暮れた」と叫びつつ、板戸を鎖し蝋燭を燃やし、酒饌しゆぜんの出づるを促した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)