“塔婆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうば63.2%
たふば31.6%
パゴダ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
墓前花堆うして香煙空しく迷う塔婆とうばの影、木の間もる日光をあびて骨あらわなる白張燈籠目に立つなどさま/″\哀れなりける。
半日ある記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
しな塔婆たふばまへにそれから其處そこら一ぱい卵塔らんたふまへ線香せんかうすこしづゝ手向たむけて、けてほつかりとあかつた提灯ちやうちんげてもどつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
よろめいて立つ塔婆パゴダの並列。家々の窓から覗く土耳古宮廷妾オダリスクス王公側室サルティナス回教女ファティマ。何と貧しい淫楽の巷であろう! 植民地兵営の喫煙室みたいな前庭。