“角塔婆”の読み方と例文
読み方割合
かくとうば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに大きな角塔婆かくとうばが有って、その前に牡丹の花の綺麗な灯籠が雨ざらしに成ってありまして、此の灯籠は毎晩お米がけて来た灯籠に違いないから、新三郎はいよ/\おかしくなり
其の新三郎が新幡随院の境内を通りぬけようとしたところで、堂のうしろになった墓地に、角塔婆かくとうばを建てた新しい墓が二つ並んでいた。そして、其処には牡丹の花のきれいな燈籠が雨ざらしになっていた。
円朝の牡丹灯籠 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)