“霊験”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
れいげん82.8%
あらたか6.9%
れいけん6.9%
いやちこ3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「えっ、お米様、じゃ万吉は、あの、無事でおりましたか……」お吉は、観世音かんぜおん霊験れいげんにでも会ったように胸をおどらせて問いつめた。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
禰宜 人妻にしては、艶々つやつや所帯気しょたいげ一向いっこうに見えぬな。また所帯せぬほどの身柄みがらとも見えぬ。めかけ、てかけ、かこいものか、これ、霊験あらたかな神の御前みまえじゃ、明かに申せ。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そこはむかしからやまいに、霊験れいけんあらたかだといういいつたえがあって、そういう人たちのおまいりがたえない。
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
詩の徳といふものはそれほどに霊験いやちこなものだ。それを僅かでも私が知つてゐるからこそ苦しむのだ。
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)