“あらたか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
顕著33.3%
霊験22.2%
顕然11.1%
有験11.1%
灼然11.1%
神聖11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何んと奇特きどくではあるまいかな。……つまり楯無しは武田家の守護神、武田の当主が持っていればこそその霊験は顕著あらたかではあるが他人はこれへさわることさえならぬ。さわったが最後神罰を受けよう
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ところがここに困ったことは、薬草採りという奴が、おおかた都会みやこの人間でな、お山の霊験あらたかさをわきまえていない。そこでお山中を駈け巡り、木を仆したり、土を掘ったり、荒らして荒らして荒らし廻る。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「なんということをするだね? そんなことするとばちが当たりますぜ。おまえさん。大明神の顕然あらたかなのを知りなさらんのかね?」
或る部落の五つの話 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「まあ、まあ! なんてことをなさるんです? この顕然あらたかな御神前で……」
或る部落の五つの話 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
新「いえ通り掛りの者ですが、此の雨に降りこめられました、もっと有験あらたかな観音様だと聞いておりますからお参りもする積りでございまする」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
富士のお山のご神体木花咲耶姫このはなさくやひめにお縋りして、その灼然あらたかのお力で少しでも躰のよくなりますようにと、お百度を踏んでおりますので。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そ奴らと来ては、改宗者よりも劣りで、神聖あらたかな神の教会を覗かうともしくさらぬ。そんな奴らこそ何処をうろつき𢌞つてゐたのか、糾明せずばなるまいて。