“うげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
右舷83.3%
有験16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
右舷うげんに行き、左舷に行き、艦尾に行き、艦橋に上り、縦横に動ける局部の作用たちまち成るを告げて、戦闘の準備は時を移さず整いぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
『吉野』や『千種』はどうしたかしら? と思って、右舷うげんの方を見ると、白い波頭なみがしらがはてしもなくつづいて、さがす『吉野』らの影もない。
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
さればさすがに有験うげんの隠者もうかとその手に乗らうとしたが、思へばこの真夜中に幾百里とも知らぬ「あんちおきや」の都から、傾城けいせいなどの来よう筈もおぢやらぬ。
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
有験うげんの高僧貴僧百人、神泉苑の池にて、仁王経にんのうきょうを講じ奉らば、八大竜王も慈現納受じげんのうじゅたれ給うべし、と申しければ、百人の高僧貴僧をしょうじ、仁王経を講ぜられしかども、そのしるしもなかりけり。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)