“しゃくぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
釈然76.5%
尺前5.9%
灼然5.9%
皭然5.9%
綽然5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小生の本心はみだりに他を攻撃して楽しむものにあらず、ただ多年来たねんらいこころ釈然しゃくぜんたらざるものをしるして輿論よろんただし、天下後世のめにせんとするまでの事なれば
時雨堂の者は、ちょうど、台風の中心にあるようなもの、見えない魔のかげ、感じがたい運命の気流が、尺前しゃくぜんへ迫り、寸前に囲繞いにょうしつつあるのだ。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
庭には石榴ざくろの花が灼然しゃくぜんとして燃るが如く開いていた。星巌は御玉ヶ池にあること正に十二年。江戸に来った日より算すれば十五年である。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
問の漠然たるが如くに答もまた漠然たるを失わぬけれども、かも漠然たる大掴みの語の中に皭然しゃくぜんとしてくろなすべからざる真理が存する。
永久平和の先決問題 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
いかにも右門のことばつきがつら憎いほどおちついていたものでしたから、おっ取り刀の面々のおこって詰めよったのはあたりまえなことでしたが、しかし右門は綽然しゃくぜんたるものでした。