“釈然”のいろいろな読み方と例文
旧字:釋然
読み方割合
しゃくぜん92.9%
しやくぜん7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
和議に、釈然しゃくぜんたり得ない武将たちが、数正が君前に呼ばれたことを、さらに擬議ぎぎしてさかんに、憤懣ふんまんをもらし合っているらしい。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小生の本心はみだりに他を攻撃して楽しむものにあらず、ただ多年来たねんらいこころ釈然しゃくぜんたらざるものをしるして輿論よろんただし、天下後世のめにせんとするまでの事なれば
雑誌社で貰つた金の残りで買つただけに、富岡は少しも卑屈ではなかつたが、ゆき子は、その時計をよほど高価なものと思ひ込んだのか、何となく釈然しやくぜんとしない表情であつた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)