“いやちこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
25.0%
灼然25.0%
25.0%
霊験25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「よかろう。どう転んだって怪我はねえ。いけなきゃア、また、お土砂よ。今度なら先口よりも一段といやちこだァ、驚くもんかい。……幸田節三、どうやら有卦うけに入ったな。じゃ、出かけるか」
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
皇子みこたち共にこたへていはく、理実ことわり灼然いやちこなり。則ち草壁皇子尊づ進みて盟ひていはく、天神あまつかみ地祇くにつかみ、及び天皇すめらみことあきらめたまへ、おのれ兄弟長幼、あはせて十余のみこおのおの異腹ことはらよりづ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
だが火柱の主に逢い、そいつをとっくりと調べたら、うまい発明が出来るかも知れない。意地の悪いものさ今夜に限って、霊験いやちこな火柱大明神、ご出現遊ばさぬということだからな。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
詩の徳といふものはそれほどに霊験いやちこなものだ。それを僅かでも私が知つてゐるからこそ苦しむのだ。
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)