“もゆ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
66.7%
11.1%
11.1%
5.6%
5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もゆるよろこびよ。そのひびき空気をつんざく。神経は破れて死ぬべくも覚えつゝ、いかにせん、又生きんとする願ひになやむ。
筑紫つくしのしらぬ火といふは古哥にもあまたよみて、むかしよりその名たかくあまねく人のしる所なり。そのもゆるさまは春暉しゆんき西遊記さいいうき*12にしらぬ火をたりとて、つまびらかにしるせり。
みん万暦ばんれきはじめ閩中みんちゆう連江といふ所の人蛤をわりて玉をたれども不識みしらずこれをる、たまかまの中にあり跳躍をどりあがりしてさだまらず、火光くわくわうそらもゆ里人さとびと火事くわじならんとおどろき来りてこれを救ふ。
もゆる枕をひたさんに
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
彼はおのれが与へし男の不幸よりも、そはれぬ女のかなしみよりも、づその娘が意気のさかんなるに感じて、あはれ、世にはかかる切なる恋のもゆる如き誠もあるよ、とかしらねつし胸はとどろくなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)