顕著あらたか)” の例文
村の取附とりつきにある観音堂で、霊験れいげん顕著あらたかというので信心を致しまする者があって種々いろ/\の物を納めまするが、堂守どうもりを置くと種々の悪い事をしていなくなり、村方のものも困って居る処で
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
何んと奇特きどくではあるまいかな。……つまり楯無しは武田家の守護神、武田の当主が持っていればこそその霊験は顕著あらたかではあるが他人はこれへさわることさえならぬ。さわったが最後神罰を受けよう
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
皮膚にはキリストの司祭様が今し効験顕著あらたかな手をばかれたのだ。