“顕氏”の読み方と例文
読み方割合
あきうじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
細川顕氏あきうじは、さきに尊氏を去って、直義方へ付いた一将だが、嫌いな執事の師直ものぞかれたので、尊氏の許へ、お詫びにと、会いに行った。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
此の報を得た賊軍側は大いにおどろき、細川顕氏あきうじに軍を率いしめ、八月十九日に大阪天王寺を出発せしめて居るが、彼は泉州に於ける優勢な楠勢にはとても敵せぬと、京都に報告して居る。
四条畷の戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
細川顕氏あきうじそむいて窮地の尊氏をさらに窮地におとし入れたのは二月十四日だった。四国もついに彼から離れたのである。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)