“顕微鏡”のいろいろな読み方と例文
旧字:顯微鏡
読み方割合
けんびきょう71.4%
むしめがね14.3%
めがね7.1%
ミクロ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
皮膚病にかかればこそ皮膚の研究が必要になる。病気も無いのに汚ないものを顕微鏡けんびきょうながめるのは、事なきに苦しんで肥柄杓こえびしゃくを振り廻すと一般である。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しかれども人をさすむしにはあらず、顕微鏡むしめがねにてたる所をこゝにして物産家ぶつさんかせつつ。
そこでクリシマ博士は、再び顕微鏡めがねの方に向いた。そしてプレパラートをすこし横へにじらせると、また接眼せつがんレンズに一眼を当てた。
(新字新仮名) / 海野十三(著)
しかし、その凄惨な顕微鏡ミクロ模様から離れた法水の眼は、期せずして検事の視線と合した。そして、暗黙のうち、ある慄然りつぜんとしたものを語り合わねばならなかった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)