“けんびきょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
顕微鏡83.3%
検微鏡16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
普通ふつう中学校などにそなけてある顕微鏡けんびきょうは、拡大度かくだいどが六百ばい乃至ないし八百倍ぐらいまでですから、ちょうはね鱗片りんぺん馬鈴薯ばれいしょ澱粉粒でんぷんりゅうなどはじつにはっきり見えますが
手紙 三 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
顕微鏡けんびきょうの見かた、化学の実験など、探偵にひつような法医学の知恵を、すこしずつおそわっているのでした。
夜光人間 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
見よ、塀に写し出されたヘッドライトの円光の中に、まるで検微鏡けんびきょうで覗いた微虫びちゅうむれかなんぞの様に、ボンヤリと、それ故に一層不気味に5という数字が現われているではないか。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
不潔物がたまる様なことはなく、綺麗と云えば綺麗だが、その長方形に区切られた穴から、じっと下を見ていると、底の知れない青黒い水がよどんでいて、時々ごもくなどが、検微鏡けんびきょうの中の微生物の様に
陰獣 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)