“称名”のいろいろな読み方と例文
旧字:稱名
読み方割合
しょうみょう92.0%
しようみやう8.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実に仏も心配なされて西方極楽世界阿弥陀仏を念じ、称名しょうみょうして感想をこらせば、臨終の時に必ず浄土へ往生すと説給ときたまえり、南無阿弥陀仏/\
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それが四百米も深く原を穿鑿せんさくして流れる称名しょうみょう川の為めに切り離されて、大日岳に附属した形になり、さてこそ大日平と命名された次第なのです。
日本アルプスの五仙境 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
その後に居すくまつて、さつきから小声の称名しようみやうを絶たないのは、今度伊賀からともに立つて来た、老僕の治郎兵衛に違ひない。
枯野抄 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
此所は大日流布だいにちるふの大師の生れさせ給ひたる地にも近く、何と無く心とゞまりて如斯かく草庵を引きむすび、称名しようみやうの声のうちには散乱の意を摂し、禅那ぜんなの行のひまには吟咏のおもひに耽り悠〻自ら楽むに
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)