“しょうみょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
称名54.8%
唱名26.2%
声明9.5%
小名4.8%
正銘4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが四百米も深く原を穿鑿せんさくして流れる称名しょうみょう川の為めに切り離されて、大日岳に附属した形になり、さてこそ大日平と命名された次第なのです。
日本アルプスの五仙境 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
片隅なる盲翁めくらおやじは、いささかも悩める気色はあらざれども、話相手もあらで無聊ぶりょうえざる身を同じ枕に倒して、時々南無仏なむぶつ南無仏なむぶつと小声に唱名しょうみょうせり。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
まず声明しょうみょうの博士に向って披瀝ひれきしますと、博士はその志を諒なりとして、院主上人に向ってその希望を通じましたところ、院主上人は、また弁信の志を憐んで、これに対面して次のように申しました。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
不信小名呼墨蘭 信ぜず 小名しょうみょう墨蘭ぼくらんと呼べるを〕
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
けれども、私は、刀自が初縁の際の見合いに仲介人の師匠のお伴までしてその席を実見したほど、その時代のことをく知っており、正銘しょうみょう疑いなしの話である。