“しやうみやう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
唱名50.0%
声明25.0%
正銘25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ればいけのふちなるつちを、五六すんはなれてきりなかに、唱名しやうみやうこゑりんおと深川木場ふかがはきばのおりうあねかどまぎれはない。しかおもて一脈いちみやく線香せんかうにほひに、學士がくしはハツとわれかへつた。
三尺角拾遺:(木精) (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
併し、仏家の讃歌方面には、尚一脈の生気が保たれて居て、声楽上の曲節は声明しやうみやう化しながらも、平安末に大いに興る釈教歌の導きにはなつた。
ある朝、食を済ましてゐると媼は小ごゑにうたを教へて呉れた。『けふはヨハナ。あすはスサナ。恋が年ぢゆう新しい。これが正銘しやうみやうじつある学生さん』
日本媼 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)