-
トップ
>
-
楽々
読み方 | 割合 |
らくらく | 77.8% |
らく/\ | 22.2% |
身仕度を整えた伝吉は
長脇差を引き抜いた
後、がらりと地蔵堂の
門障子をあけた。
囲炉裡の前には坊主が一人、
楽々と足を投げ出していた。
生れて四十年、一
反五
畝の土と十五坪の草葺のあばら
家の
主になり得た彼は、正に
帝王の気もちで、
楽々と足踏み伸ばして寝たのであった。
私が死んだら
嘸お前が
楽々すると思うから、本当に私は
一時も早く楽に死度いと思うが、何うも
死切れないね
成程、
空きに
空いた
上にも、
寝起にこんな
自由なのは
珍らしいと
思つた。
席を
片側へ十五ぐらゐ
一杯に
劃つた、たゞ
両側に
成つて
居て、
居ながらだと
楽々と
肘が
掛けられる。
脇息と
言ふ
態がある。