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楽々
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らくらく
ふりがな文庫
“
楽々
(
らくらく
)” の例文
旧字:
樂々
身仕度
(
みじたく
)
を整えた伝吉は
長脇差
(
ながわきざし
)
を引き抜いた
後
(
のち
)
、がらりと地蔵堂の
門障子
(
かどしょうじ
)
をあけた。
囲炉裡
(
いろり
)
の前には坊主が一人、
楽々
(
らくらく
)
と足を投げ出していた。
伝吉の敵打ち
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
生れて四十年、一
反
(
たん
)
五
畝
(
せ
)
の土と十五坪の草葺のあばら
家
(
や
)
の
主
(
ぬし
)
になり得た彼は、正に
帝王
(
ていおう
)
の気もちで、
楽々
(
らくらく
)
と足踏み伸ばして寝たのであった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
宗助が机の前の
座蒲団
(
ざぶとん
)
を引き寄せて、その上に
楽々
(
らくらく
)
と
胡坐
(
あぐら
)
を
掻
(
か
)
いた時、手拭と
石鹸
(
シャボン
)
を受取った御米は
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
まれに
雨
(
あめ
)
の
降
(
ふ
)
る
日
(
ひ
)
だけは、
楽々
(
らくらく
)
とされたものの、そのかわり、すこし
雨
(
あめ
)
が
晴
(
は
)
れると、
水
(
みず
)
たまりの
中
(
なか
)
へ
投
(
な
)
げ
込
(
こ
)
まれたり、また、
体
(
からだ
)
じゅうを
泥
(
どろ
)
で
汚
(
よご
)
されてしまうのでした。
あるまりの一生
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
調合して、調合の
為方
(
しかた
)
が大事ですよ、
楽々
(
らくらく
)
と
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
▼ もっと見る
金三は良平の、
耳朶
(
みみたぶ
)
を
掴
(
つか
)
んだ。が、まだ仕合せと引張らない内に、怖い顔をした惣吉の母は
楽々
(
らくらく
)
とその手を
毮
(
も
)
ぎ離した。
百合
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
おばあさんは、
窓
(
まど
)
を
閉
(
し
)
めて、また、もとのところにすわりました。こんどは
楽々
(
らくらく
)
と
針
(
はり
)
のめどに
糸
(
いと
)
を
通
(
とお
)
すことができました。おばあさんは、
眼鏡
(
めがね
)
をかけたり、はずしたりしました。
月夜と眼鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼の
従弟
(
いとこ
)
は少しも蛇を恐れず、
杉籬
(
すぎがき
)
に
絡
(
から
)
んで居るやつを尾をとって引きずり出し、
環
(
わ
)
を
廻
(
まわ
)
す様に大地に打つけて、
楽々
(
らくらく
)
と殺すのが、彼には人間以上の勇気神わざの様に
凄
(
すさま
)
じく思われた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
楽
常用漢字
小2
部首:⽊
13画
々
3画
“楽々”で始まる語句
楽々園