“長脇差”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ながわきざし76.9%
ながどす15.4%
どす7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
身仕度みじたくを整えた伝吉は長脇差ながわきざしを引き抜いたのち、がらりと地蔵堂の門障子かどしょうじをあけた。囲炉裡いろりの前には坊主が一人、楽々らくらくと足を投げ出していた。
伝吉の敵打ち (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
湯町の長脇差ながどすなどと、酔い歩いている醜い姿を、その人に見せた儘、振向きもせず、つい逃げてしまったが——それでいいだろうか。
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
痛い目を我慢して若い頃というものはお互無茶をしたものですな、もっともあの頃はこれでおどしもきいたし、賭場とばにはぐりつけに行っても、この刺青いれずみ長脇差どすの代りになったような事も
糞尿譚 (新字新仮名) / 火野葦平(著)