長脇差ながどす)” の例文
湯町の長脇差ながどすなどと、酔い歩いている醜い姿を、その人に見せた儘、振向きもせず、つい逃げてしまったが——それでいいだろうか。
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
六本の長脇差ながどすをさやに納めさせた上、門外漢である風来の老旅人が、小屋の持主の代表者を、あべこべに小屋から追い出してしまったのは何といっても手際なものです。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)