“此脇差”の読み方と例文
読み方割合
このわきざし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
召連めしつれ候と申に原田は是を聞其方が虎松なるか此脇差このわきざしを去月十一日稻荷町の十兵衞かたに於てこの治助にうりたるかとのたづねに虎松然樣さやうなりと答ふれば原田此品このしな何所どこから買出かひだしたか其買先を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
なし然樣さやうならば申あげます此脇差このわきざしは一昨々年の七月廿八日の夜の事成しが死人しにんに火を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
申立よととはれ虎松是は面倒めんだうの品と思ひながら此脇差このわきざし去年きよねん十一月田舍ゐなか買出かひだしに參つたるせつ杉戸宿の林藏りんざうと申者のより買取かひとりたるに相違さうゐなしと申立れば愈々いよ/\然樣さやうならばもはや御用は相濟だ引取ひきとるべしとのことゆゑ治助はホツト溜息ためいき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)