“雲州”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うんしゅう72.7%
うんしう27.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のみならず彼が二三日うちに、江戸を立って雲州うんしゅう松江まつえおもむこうとしている事なぞも、ちらりと小耳こみみに挟んでいた。求馬は勿論喜んだ。
或敵打の話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
伯州はくしゅう雲州うんしゅう、人狐と呼ぶもの、漢名いまだつまびらかならず。先年、松江侯この獣を京師けいしに上せ、漢名をたずねさせたまえども、知る者なかりしと伝え聞く。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
僕は大学に在学中、雲州うんしう松江まつえ恒藤つねとうの家にひと夏居候ゐさふらふになりしことあり。その頃恒藤に煽動せんどうせられ、松江紀行一篇を作り、松陽新報しようやうしんぱうと言ふ新聞に寄す。
学校友だち (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
もとより雲州うんしうは佐々木の持国もちぐににて、塩冶は三一守護代しゆごだいなれば、三二三沢みざは三刀屋みとやを助けて、経久をほろぼし給へと、すすむれども、氏綱はほかゆうにして内おびえたる愚将なれば果さず。かへりて吾を国にとどむ。