トップ
>
雲州
>
うんしゅう
ふりがな文庫
“
雲州
(
うんしゅう
)” の例文
のみならず彼が二三日
中
(
うち
)
に、江戸を立って
雲州
(
うんしゅう
)
松江
(
まつえ
)
へ
赴
(
おもむ
)
こうとしている事なぞも、ちらりと
小耳
(
こみみ
)
に挟んでいた。求馬は勿論喜んだ。
或敵打の話
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
伯州
(
はくしゅう
)
、
雲州
(
うんしゅう
)
、人狐と呼ぶもの、漢名いまだつまびらかならず。先年、松江侯この獣を
京師
(
けいし
)
に上せ、漢名をたずねさせたまえども、知る者なかりしと伝え聞く。
迷信と宗教
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
その後は三
間
(
げん
)
ばかりの
総襖
(
そうふすま
)
で、白い、
藍紺
(
あいこん
)
の、ふとく荒い大形の
鞘形
(
さやがた
)
——芝居で見る
河内山
(
こうちやま
)
ゆすりの場の
雲州
(
うんしゅう
)
松江侯お玄関さきより広大だ、襖が左右へひらくと
江木欣々女史
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
明智一勢には、軍旅を取りいそぎ、日ならぬうち、
但馬
(
たじま
)
より
因幡
(
いなば
)
へ入り候え。敵毛利輝元の分国、
伯州
(
はくしゅう
)
、
雲州
(
うんしゅう
)
へも、構えなく乱入に及ばれい。油断あるな、
猶予
(
ゆうよ
)
あるな。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
なんとなく
雲脚
(
くもあし
)
の早さを思わせるような諸大名諸公役の往来は、それからも続きに続いた。尾張藩主の通行ほど大がかりではないまでも、
土州
(
としゅう
)
、
雲州
(
うんしゅう
)
、
讃州
(
さんしゅう
)
などの諸大名は西から。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
生姜
(
しょうが
)
を買ってくるのを忘れたが今
直
(
じき
)
に買って来て煎じますが、水も只では悪いから氷砂糖を煎じて水で冷して上げよう、蜜柑も二つ買って来たが
雲州
(
うんしゅう
)
のいゝのだからむいて上げよう
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
黒瓦の
雲州
(
うんしゅう
)
に入る、堅き瓦と柔かき瓦、ここにも二州の差が見える。
雲石紀行
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
寛文
(
かんぶん
)
十一年の正月、
雲州
(
うんしゅう
)
松江
(
まつえ
)
祥光院
(
しょうこういん
)
の
墓所
(
はかしょ
)
には、
四基
(
しき
)
の石塔が建てられた。施主は
緊
(
かた
)
く秘したと見えて、誰も知っているものはなかった。
或敵打の話
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
雲州
(
うんしゅう
)
にて人狐のことを、あるいは山ミサキ、
藪
(
やぶ
)
イタチまたは小イタチと呼ぶものあり。九州には
河太郎
(
かわたろう
)
というものあり。四国には猿神というものあり。備前には犬神というものあり。
迷信解
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
“雲州”の意味
《固有名詞》
雲州(うんしゅう)
出雲国(いずものくに)の別称。
(出典:Wiktionary)
雲
常用漢字
小2
部首:⾬
12画
州
常用漢字
小3
部首:⼮
6画
“雲州”で始まる語句
雲州侯