“うんしゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雲州61.5%
温州15.4%
雲集15.4%
鄆州7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伯州はくしゅう雲州うんしゅう、人狐と呼ぶもの、漢名いまだつまびらかならず。先年、松江侯この獣を京師けいしに上せ、漢名をたずねさせたまえども、知る者なかりしと伝え聞く。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
その台木がよしや柚子ゆずであっても、橙であっても、枳殻からたちであっても、それは深く問うところではない。ひとしく温州うんしゅう蜜柑を以てこれに接木つぎきしたならば、ことごとく温州蜜柑の甘美な果実を結ぶ。
諸国しょこく諸道しょどうからここに雲集うんしゅうした人々は、あすの日を待ちかまえて、空を気にしたり、足ごしらえの用意よういをしたり、またはその日の予想よそう往年おうねんの思い出ばなしなどで、どこの宿屋やどやもすしづめのさわぎ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
登州守備隊から鄆州うんしゅう駐屯ちゅうとんへ移動を命じられた途中、なつかしさに、顔を見に立ち寄ったといって行けば、這奴しゃつ、必ず自分をよろこんで迎えるでしょう
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
斧は空振からぶりに空振りをかさね、朱同の姿は飛電の光にことならない。なにせい鄆州うんしゅう随一の捕手頭、乱捕らんどりの達人なのだ。むしろ空手からてが得意であったとみえる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)