“温州”の読み方と例文
読み方割合
うんしゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
温州うんしゅうの果実はともかく、鱸といっては生きていなければ値打ちがない。何で千里の松江からけるまま持ってこられよう」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その台木がよしや柚子ゆずであっても、橙であっても、枳殻からたちであっても、それは深く問うところではない。ひとしく温州うんしゅう蜜柑を以てこれに接木つぎきしたならば、ことごとく温州蜜柑の甘美な果実を結ぶ。
呉の福建は、茘枝れいしと龍眼の優品を産し、温州うんしゅう柑子こうじ蜜柑みかん)の美味天下に有名である。魏王の令旨とあって、呉では温州柑子四十荷を、はるばる人夫に担わせて都へ送った。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)