“接木”の読み方と例文
読み方割合
つぎき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
接木つぎきの古株を見るように、むかし、うまや路で見かけたとでもいう青楼の、面影をいまここに顧られるかのような店附を遺した家もございます。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
あなたのクズレた甘さときては、全然不手際な接木つぎきのように、だしぬけに猫の鳴声のような甘え方を見せるのだ。
三十歳 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
一ブッシェルでも大したおかねになろうというような林檎でした! しかし、この広い世界にも、その林檎から接木つぎきした木は一本だってないだろうと思います。