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『三十歳』
ふりがな文庫
『
三十歳
(
さんじゅっさい
)
』
冬であった。あるいは、冬になろうとするころであった。私の三十歳の十一月末か十二月の始めごろ。 あのころのことは、殆ど記憶に残っていない。二十七歳の追憶のところで書いておいたが、私はこのことに就ては、忘れようと努力した長い年月があったのである …
著者
坂口安吾
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文学界 第二巻第五号」1948(昭和23)年5月1日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約33分(500文字/分)
朗読目安時間
約54分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
距
(
へだた
)
仰有
(
おっしゃ
)
却々
(
なかなか
)
屡々
(
しばしば
)
接木
(
つぎき
)
泌
(
し
)
現身
(
うつしみ
)
苛々
(
いらいら
)