“接近”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せつきん63.6%
ちかづ18.2%
せっきん9.1%
ちかよ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宗助そうすけべつにそれをにもめなかつた。それにもかゝはらず、二人ふたりやうや接近せつきんした。幾何いくばくならずして冗談じようだんほどしたしみが出來できた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
卓子テーブルを一廻りして眉香子の真正面から接近ちかづくと、眉香子の両手を自分の両手でシッカリ握り締めた。感激の涙をハラハラと流した。
女坑主 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そこまでは、一しん不乱ふらんになって統一とういつをやればどうやらわたくしどもにも接近せっきんされぬでもありませぬが、それからおくはとてもわたくしどもの力量ちからにはおよびませぬ。
と悲鳴のような声をあげて、滅茶滅茶に脇差しを振り廻し、ヒョロヒョロと接近ちかよって来るやつを、真正面から、肩を胸まで斬り割り、望月角右衛門が
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)