“ざこ”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
雑魚	88.2%
雜魚	9.4%
小魚	2.4%

雑魚

荻生君は熊谷に行っていなかった。二人は引きかえして野を歩いた。小川には青い藻（も）が浮いて、小さな雑魚（ざこ）がスイスイ泳いでいた。

田舎教師 (新字新仮名) ／ 田山花袋(著)

雜魚

その代り、時には飛んでもない者と、すつかり眤懇（ぢつこん）になつてゐることがあります。巾着切辰（たつ）三などもその一人で、相手は御法の網の目をくゞる、雜魚（ざこ）のやうな男。

銭形平次捕物控：307 掏られた遺書 (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)

小魚

水の中には何時も茶碗のかけ飯粒菜葉などが落っこちて小魚（ざこ）や水馬（あめんぼう）が群って居る。

漁師の娘 (新字新仮名) ／ 徳冨蘆花(著)