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雜魚
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ざこ
ふりがな文庫
“
雜魚
(
ざこ
)” の例文
新字:
雑魚
ながらく
旱
(
ひでり
)
が
續
(
つゞ
)
いたので、
沼
(
ぬま
)
の
水
(
みづ
)
が
涸
(
か
)
れさうになつてきました。
雜魚
(
ざこ
)
どもは
心配
(
しんぱい
)
して
山
(
やま
)
の
神樣
(
かみさま
)
に、
雨
(
あめ
)
のふるまでの
斷食
(
だんじき
)
をちかつて、
熱心
(
ねつしん
)
に
祈
(
いの
)
りました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
その代り、時には飛んでもない者と、すつかり
眤懇
(
ぢつこん
)
になつてゐることがあります。巾着切
辰
(
たつ
)
三などもその一人で、相手は御法の網の目をくゞる、
雜魚
(
ざこ
)
のやうな男。
銭形平次捕物控:307 掏られた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
が、今は入江の魚が減つて、岩のあたりで釣魚をしたつて、
雜魚
(
ざこ
)
一匹針にはかゝつて來ないらしい。山や海の景色もあの時分は今よりも
餘程
(
よつぽど
)
美しかつたやうに思はれる。
入江のほとり
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
うしろからねぢ伏せるやうな勢ひでなくちや。……いろんな野郎が通るだらう。みんな
雜魚
(
ざこ
)
野郎なんだから、こつちもそのつもりで、この馬鹿野郎と呶鳴るつもりで呼びアいゝんだよ。
天国の記録
(旧字旧仮名)
/
下村千秋
(著)
兄のたけしはそれほど仕入れには熱心であつて、大物よりも、
雜魚
(
ざこ
)
の刻み値が刻んだ利益のあることを知つてゐて、おやぢの代りに仕入れに行くくらゐであるから、氣に入つてゐるのである。
めたん子伝
(旧字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
▼ もっと見る
伯次さんは諏訪樣の裏の寮に、晝過ぎまで居りましたが、こんな時は
雜魚
(
ざこ
)
を相手の方が宜いとか何んとか浮世離れのしたことを言つて、瓢箪をブラさげて、釣竿を
銭形平次捕物控:297 花見の留守
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
沼
(
ぬま
)
の
干
(
ひ
)
てしまはないうちに
雨
(
あめ
)
はふりましたが、その
雨
(
あめ
)
のふらないうちに
雜魚
(
ざこ
)
はみんな
餓死
(
がし
)
しました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
「藤三郎やお仙は
雜魚
(
ざこ
)
だ、この裏にはもつと凄いのが居る」
銭形平次捕物控:009 人肌地藏
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
雜魚
(
ざこ
)
の
祈
(
いの
)
り
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
「今騷いぢや何にもなりません。あの女は
雜魚
(
ざこ
)
だが、
外
(
そと
)
に居るのが大物です——。それもあと一刻の命でせう——、今頃は捕方同心の手の者が百人ばかり、もう八丁堀から繰り出した頃——もう袋の中の鼠も同樣——」
銭形平次捕物控:011 南蛮秘法箋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
雜
部首:⾫
18画
魚
常用漢字
小2
部首:⿂
11画
“雜魚”で始まる語句
雜魚寢