“恒性”の読み方と例文
読み方割合
つねさが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「や、おゆるしを。……うかと申し損じまいた。大覚ノ宮とは、世を忍ぶご変名。まことの皇子名みこな恒性つねさがと仰せられます」
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この前後、恒性つねさがは、山城の国鶏冠井かえで法華堂ほっけどうにかくれ、日蓮宗の日像にちぞうのもとで、名も大覚と変え、一法華行者となって、機をうかがっていたのだった。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だから後醍醐とすれば、ほんとは、母ちがいの弟なのだが、事情のため、認知されない父の子恒性つねさがを、自身の養子にいれ、わが皇子なみに、傅育ふいくをさせて来たものだった。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)