楓樹かえで)” の例文
端書の面の五分の四くらいまで書くと、もう何も書く事がなくなったので、万年筆を握ったまま、しばらくぼんやり、縁側の手欄てすり越しに庭の楓樹かえでの梢を眺めていた。
小さな出来事 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
このごろ庭の楓樹かえでの幹に妙な寄生物がたくさん発生した。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)