“手欄”の読み方と例文
読み方割合
てすり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鉄の手欄てすりにすがって振り向くと、古藤が続いて出て来たのを知った。その顔には心配そうな驚きの色があからさまに現われていた。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「どれ、拙者が喜捨きしゃしてつかわそう」森啓之助が、なにがしかの小粒銀を紙入れからつかみだして、手欄てすりの方へ立ち上がった。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
手欄てすりをこすって降りてゆく。(八つから十五までがピオニェールだ。それより小さい子は、みんな十月の児オクチャブリターと呼ばれる。)
楽しいソヴェトの子供 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)