“楓林”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふうりん77.8%
かえでばやし22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「成程な、楓林ふうりんが雜草畑になつて、眞柏しんばくは伸び放題、——まるではうきだ。おや/\惜しい松を枯してゐるね、二三百年も經つた樹だらうが」
この日、霧はやがて冷たい細雨と変り、県境の長い楓林ふうりんの道は、兄弟の范陽笠はんようがさ旅合羽たびがっぱをしとどに濡らした。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼女をさしまねいて、侍は、そこからまだ三、四町もある中門をくぐって、更に楓林かえでばやしの奥に破風の見える深い玄関へはいって行った。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、尊氏は注意ぶかく、楓林かえでばやしのそとを見て。