“ふうりん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
風鈴75.0%
楓林20.0%
簷馬2.5%
風鐸2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すだれの上の風鈴ふうりんが、今しがたまで、ウンスン遊びの連中に濁されていた部屋の空気を払って、涼しいそよ風に入れかえております。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この日、霧はやがて冷たい細雨と変り、県境の長い楓林ふうりんの道は、兄弟の范陽笠はんようがさ旅合羽たびがっぱをしとどに濡らした。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
初は隣家の隔ての竹垣にさえぎられて庭をなかばより這初はいはじめ、中頃は縁側へのぼッて座舗ざしきへ這込み、稗蒔ひえまきの水に流れては金瀲灔きんれんえん簷馬ふうりん玻璃はりとおりてはぎょく玲瓏れいろう、座賞の人に影を添えて孤燈一すいの光を奪い
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
振売の時、チリンチリンと鳴らすが、似ているからって、風鐸ふうりん蕎麦と云うんだそうです。聞いても寒いわね。風鐸どころですか、荷の軒から氷柱つららが下って。