“楓葉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふうよう75.0%
もみじ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
電車のきく北野の終点まで行って、そこから俥で洛西らくせいの郊外の方に出ると、そこらの別荘づくりの庭に立っている楓葉ふうようが美しい秋の日を浴びて真紅まっかに燃えているのなどが目についた。
狂乱 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
青い楓葉ふうようにつつまれたる白布の滝が静かに落ち、その周囲は雲煙を以てぼかされた。その座敷へ夏の太陽がさし込み、反射が暗い床の間を照して、その滝はすがすがしくも落ちていた。
まことに人間の一生は春の花、秋の楓葉もみじ朝露ちょうろ夕電せきでん、古人すでにいッたが、今になッてますますさとる。
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)