“斑々”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
はん/\45.5%
はんはん23.6%
はんぱん16.4%
まだらまだら5.5%
ぶちぶち3.6%
てん/\1.8%
はだらはだら1.8%
むらむら1.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“斑々”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.4%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
それに、平次の早い眼は、娘の帶から裾へかけて、斑々はん/\と血潮の附いてゐるのを、咄嗟とつさの間に見て取つたのです。
月は一庭のじゆらし、樹は一庭の影を落し、影と光と黒白こくびやく斑々はん/\としてにはつ。
良夜 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
その辺になお血痕けっこん斑々はんはんとして、滴り落ちているかと疑われんばかり、はだあわの生ずるのを覚ゆる。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
平次は黙ってうなずきました。斑々はんはんたる老の涙は、夜の大地に落ちて、祭の遠音も身内をかきむしるように響きます。
かれは頭の鉢巻きをかなぐりすてたとき、その斑々はんぱんたる火傷やけどのあとが現われたので見物人はまたまた喝采した。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
硝子戸から客間をのぞいて見ると、雨漏あまもりの痕と鼠の食つた穴とが、白い紙張りの天井てんじよう斑々はんぱんとまだ残つてゐる。
漱石山房の秋 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
白いワイシャツに黒い穴が開いて、その周囲まわりを焼け焦げが斑々まだらまだらにめらめらと焼け拡がった。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
岐阜ぎふ清洲きよすなどとちがい、彼の地に、菜の花が咲き、桜も散る頃になって、ようやく、野や山が、斑々まだらまだら雪解ゆきげしてまいる」
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(牛の肉の中で一番上等がの舌だといふのは可笑をかしい。よだれで粘々ねばねばしてる。おまけに黒い斑々ぶちぶちがある。歩け。こら。)
種山ヶ原 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
おまけに黒い斑々ぶちぶちがある。
種山ヶ原 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
土藏の外、母家との間の路地を、もう一度調べ直すと、石臼の片つぽ臍のある方は、窓の下の石の載積の中に交つて居り、死骸の側にあつたのは、中に穴のあいた上の方の女臼で、斑々てん/\と血が附いて居るのも無氣味です。
銭形平次捕物控:260 女臼 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
折々、サヤサヤと花のこずえが鳴り、さくもない倉院の満庭はただ斑々はだらはだらな落花の静寂しじまであった。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひげのある親仁おやじが、紺の筒袖を、斑々むらむら胡粉ごふんだらけ。
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)