“はんぱん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
斑々75.0%
反叛12.5%
汎々6.3%
泛々6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馳け合うことしばし、周謹の体や黒馬の肌には、白いあと斑々はんぱんと描き出されたのにひきかえ、楊志の五体や駒には一点の痕もついていない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし何に叛逆するかをはつきりと感じてゐなかつた。大抵彼等の叛逆は前人よりも前人の追従者に対する叛逆である。若し前人を感じてゐたとすれば、——彼等はそれでも反叛はんぱんしたかも知れない。
いまだ刀槍刺撃の技をくわしくするあたわず、いまだ兵馬闘争の法を練るあたわず、汎々はんぱん悠々ゆうゆうとして歳月を玩愒がんかいす。支那の書を読むに及んで、やや欧羅巴ヨーロッパ米利堅メリケンの風教を聞知し、すなわち五大州を周遊せんと欲す。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
もし花であるならそれは泛々はんぱんたる軽薄の徒といわなきゃならん。名誉、物質欲、それらをもって目的とするものは真の英雄とはいえないぞ、いいか。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)