“はん/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
斑々89.7%
半々3.4%
泛々3.4%
班々3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手に取つて見ると、長々とひものついた匕首で、刄には斑々はん/\たる血が附いて居り、紐も所々血にまみれて、三尺ほどのところでフツと切れて居るのです
ひげ真白まつしろと云はんよりは、寧ろ黄色きいろである。さうして、はなしをするときに相手あいて膝頭ひざがしらかほとを半々はん/\に見較べるくせがある。其時のうごかしかたで、白眼しろめ一寸ちよつとちらついて、相手あいてに妙な心もちをさせる。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
彼処かしこにホーマーあり、シヱークスピーアあり、彗星の天系を乱して行くはバイロン、ボルテーアの徒、流星の飛び且つ消ゆるは泛々はん/\たる文壇の小星、あゝ、悠々たる天地、限なく窮りなき天地
一夕観 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
誰にともなく詫び度い心持でせう、重さうな頭を幾度も/\下げると、はふり落ちる涙が疊を班々はん/\と濡らします。