“はんはん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
斑々87.0%
半々13.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
抜きかけたが、ベリッと、いいそうな、こわい感触にもためらわれた。斑々はんはんと、紙端に黒くからびているのは、血の痕らしい。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それに、平次の早い眼は、娘の帯からすそへかけて、斑々はんはんと血潮の付いているのを、咄嗟とっさの間に見て取ったのです。
余はまず天狗巌をながめて、次に婆さんを眺めて、三度目には半々はんはんに両方を見比みくらべた。画家として余が頭のなかに存在する婆さんの顔は高砂たかさごばばと、蘆雪ろせつのかいた山姥やまうばのみである。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)