“山姥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やまうば78.8%
やまんば21.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
髪は、ほどけて、しかもその髪には、杉の朽葉が一ぱいついて、獅子の精の髪のように、山姥やまうばの髪のように、荒く大きく乱れていた。
姥捨 (新字新仮名) / 太宰治(著)
と、山姥やまうばは木の上を見上みあげて、きょうだいをしかりました。そのこえくと、きょうだいはひとちぢみにちぢみがってしまいました。
物のいわれ (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
もう二、三日で盆休みが来るという七月九日の午すぎに、歌女代はとうとう精も根も尽きはてて、山姥やまんばを踊りながら舞台の上にがっくり倒れた。
半七捕物帳:05 お化け師匠 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
何と見えます——俳優ともつかず、遊芸の師匠ともつかず、早い話が、山姥やまんば男妾おとこめかけの神ぬしの化けたのだ。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)