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『一夕観』
ふりがな文庫
『
一夕観
(
いっせきかん
)
』
其一 ある宵われ牕にあたりて横はる。ところは海の郷、秋高く天朗らかにして、よろづの象、よろづの物、凛乎として我に迫る。恰も我が真率ならざるを笑ふに似たり。恰も我が局促たるを嘲るに似たり。恰も我が力なく能なく弁なく気なきを罵るに似たり。渠は斯 …
著者
北村透谷
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「評論 十六號」女學雜誌社、1893(明治26)年11月4日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約5分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
甚
(
はな
)
発
(
ひ
)
燭
(
て
)
自
(
みづ
)
広
(
ひ
)
与
(
とも
)
茅舎
(
ばうしや
)
反
(
かへ
)
拱
(
こま
)
襤褸
(
らんる
)
雖
(
いへども
)
遺
(
わす
)
飄然
(
へうぜん
)
耳朶
(
じだ
)
穿
(
うが
)
畏
(
おそ
)
爰
(
こゝ
)
晩
(
おそ
)
吁
(
あゝ
)
局促
(
きよくそく
)
凛乎
(
りんこ
)
為
(
な
)
剪
(
き
)
醇
(
じゆん
)
郷
(
さと
)
邈焉
(
ばくえん
)
赧然
(
たんぜん
)
象
(
かたち
)
諍
(
あらそ
)
視
(
み
)
吟哦
(
ぎんが
)
蓬窓
(
ほうさう
)
幽奥
(
ミステリー
)
彼処
(
かしこ
)
縷
(
る
)
忽
(
たちま
)
称
(
とな
)
恰
(
あたか
)
撓
(
たわ
)
牕
(
まど
)
曩
(
さき
)
渠
(
かれ
)