“吟哦”の読み方と例文
読み方割合
ぎんが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかるに是等学芸の士は、平民に対してちとの同情ありしにあらず、平民の為に吟哦ぎんがせし事あるものにあらず、平民の為に嚮導きやうだうせし事あるものにあらず
徳川氏時代の平民的理想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
蘭軒は病んではゐたが、其病は書を裁することをさまたぐる程のものではなかつたらしい。前年吟哦ぎんがを絶つてゐた故が不審である如く、此年に不沙汰をした故も亦不審である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
十一日午前七時青森に着き、田中ぼうう。この行風雅ふうがのためにもあらざれば吟哦ぎんがに首をひねる事もなく、追手をけてぐるにもあらざれば駛急しきゅうと足をひきずるのくるしみもなし。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)