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吟哦
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ぎんが
ふりがな文庫
“
吟哦
(
ぎんが
)” の例文
然
(
しかる
)
に是等学芸の士は、平民に対して
些
(
ちと
)
の同情ありしにあらず、平民の為に
吟哦
(
ぎんが
)
せし事あるものにあらず、平民の為に
嚮導
(
きやうだう
)
せし事あるものにあらず
徳川氏時代の平民的理想
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
蘭軒は病んではゐたが、其病は書を裁することを
礙
(
さまた
)
ぐる程のものではなかつたらしい。前年
吟哦
(
ぎんが
)
を絶つてゐた故が不審である如く、此年に不沙汰をした故も亦不審である。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
十一日午前七時青森に着き、田中
某
(
ぼう
)
を
訪
(
と
)
う。この行
風雅
(
ふうが
)
のためにもあらざれば
吟哦
(
ぎんが
)
に首をひねる事もなく、追手を
避
(
さ
)
けて
逃
(
に
)
ぐるにもあらざれば
駛急
(
しきゅう
)
と足をひきずるのくるしみもなし。
突貫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
彼を悲しむと看取せんか、我も亦た悲しめるなり。彼を
吟哦
(
ぎんが
)
すと思はんか、我も亦た吟哦してあるなり。心境一転すれば彼も無く、我も無し、
邈焉
(
ばくえん
)
たる大空の百千の提燈を掲げ出せるあるのみ。
一夕観
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
「玄亭謹啓。御道中御壮栄
欣抃
(
きんべん
)
、
吟哦
(
ぎんが
)
可想
(
おもふべし
)
。」
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
吟
常用漢字
中学
部首:⼝
7画
哦
漢検1級
部首:⼝
10画
“吟”で始まる語句
吟味
吟
吟咏
吟味与力
吟詠
吟誦
吟味與力
吟醸
吟味中
吟興